知られざるミュシャ展〔故国モラヴィアと栄光のパリ〕


そごう美術館で開催中の「知られざるミュシャ展」(12月1日まで)に行って来ました。
この展覧会では、チェコの医学博士ズデニュク・チルマ氏のコレクションを中心に約160点が展示されています。しかも30点以上が日本初公開とのことでした。

ミュシャというとポスターなどデザイン的な絵のイメージが強いですが、この展覧会では素描も展示されていました。鉛筆と木炭で描かれているものの他に水彩も何点かありました。素描なので水彩であってもモノトーンですが、細かいところまで丁寧描かれているものが多く見入ってしまいました。個人的には《オルレアンの乙女》が印象に残りました。この絵はリアルさを求めて描いた感じではなくどちらかというとデザイン的な感じなのですが、迫力があって気に入りました。
今回のミュシャもそうですがデザイン的な絵で有名な画家が描いた素描などを観ると、物のリアリティーをとらえ表現する、描写力をつけるために素描の鍛錬をする大切さを感じます。感じているだけでなかなか実行に移せませんけど...笑

パリに出てからはイラストレーターとして物語の挿絵や雑誌の表紙も沢山描いていたようで、結構な枚数が展示されていました。雑誌の表紙はデザイン的でポスターに通じるものがありましたが、挿絵はリアリティーを求めて描いているという印象を持ちました。ほとんどの挿絵は着色されていないのですが、こちらも素描と同様に細部にまで拘って描かれており観ていて飽きるということが無く、こんな絵が付いていたら本を読むのがより楽しくなるだろうなと思いました。

ポスターでは彼がポスターを描き始めるきっかけとなったという演劇ポスターや後々「ミュシャ様式」と呼ばれるようになるポスター、香水店や銀行の広告として使われていたポスター等が展示されていました。
どのポスターも人物が中心に据えられているのですが、背景や枠組みのデザインにも工夫が凝らされており、さぞかし人々の目に留まるポスターであったのだろうなと思いました。また、文字の空間に人物が描かれていたり冠が城のようになっていたりと、さり気なく様々なものが描き込まれており観ていて楽しくなるものも沢山ありました。
カレンダーやポストカード、ビスッケットのパッケージデザインも展示されていましたが、どのデザインも斬新でとても100年以上も前に描かれたものとは思えず、一緒に観に行った友達とは今売り出しても絶対売れるよね!という話になりました☆

素晴らしい作品が多く大変気に入ったので、《スラヴィア銀行》のポストカードと図録も買いました!図録には作品の詳しい解説も載っていたので絵と見比べながらゆっくり読みたいと思います。
一見の価値が大いにある展覧会だと思いますよ♪
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by Sissy50 | 2013-11-10 22:49 | 美術展 | Trackback | Comments(0)

心に移りゆく由無し事を書きつけて...


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