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『唐版 滝の白糸』観劇


今日は渋谷のBunkamuraシアターコクーンにて『唐版 滝の白糸』を観劇して来ました。

『唐版 滝の白糸』は唐十郎が泉鏡花作の『義血侠血』から発想を得て作られた作品です。
演出は蜷川幸雄
出演は、大空祐飛(お甲役)、窪田正孝(アリダ役)、平幹二郎(銀メガネ役)ほかでした。
また、この舞台は大空祐飛さんの宝塚退団後初の舞台です。

新聞のインタビューで平さんが台詞を覚えるのが大変だったというような事を話していましたが、本当に膨大な量の台詞で、特に平さんと窪田さんはほぼ喋りっぱなしに近いかな!?という感じでした。舞台の前半は窪田さんと平さんの会話だけで物語が進んでいくのですが、プログラムには冒頭の2人のやり取りだけで台本の40ページ近くが使われていると書いてありました...

大空さんは、宝塚時代は立っているだけでカッコイイ!!という感じの素敵な男役だったので、どんな感じになっているのか非常に楽しみにしていました。
男役だった頃の祐飛さんの魅力はクールさだと思うのですが、女優になられてもその魅力は健在でした。更に、美しさにも磨きがかかっていて「クールビューティー」という言葉は祐飛さんのためにあるんじゃないかという感じでしたよ。
お甲は最初は洋服で登場し技芸を披露する時は和装になるのですが、この和装が大変似合っており印象に残りました。また、洋装の時はショートヘアというのも意外でした。しかも、その髪型が今私がしている髪型にそっくりで...びっくりでした。 笑

窪田さんは、かなりの量の台詞を結構早口で言われていたと思うのですが、はっきり話されていたので聞き取りやすく内容もすんなりと頭に入って来ました。また、衣装は最後まで下はジーンズ、上は白のTシャツにグレーのパーカーを羽織っているというシンプルなものでしたが、非常に存在感がありました。

平さんが演じられていた「銀メガネ」は物語の進行役として重要な人物です。
平さんは膨大な台詞を淀みなく喋られて、間の取り方も絶妙で、さすがベテランの貫禄がありましたし、彼が出ている場面は非常に安定感がありました。


今日座ったコクーンシートは舞台の一部が見えにくいかもと言われていたのですが、バルコニー席で後ろはいないので乗り出しての観劇がOKだったので見えにくさは全然気になりませんでした。
この舞台は1番安い座席でも5000円と決して安くはないので、観に行くか迷いましたが今は観に行って本当に良かったと思っています。それだけ価値のある舞台でした。
もう1回観に行きたいところですが、それはちょっと日程的に無理かなと思います...
by Sissy50 | 2013-10-20 22:06 | 舞台・映画

日常を思いつくままに切り取って…


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