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マグリット展

ただいま京都で勉強中なのですが、今日はお休みだったので京都市美術館で開催中(10/21まで)の「マグリット展」に行ってきました。

ルネ・マグリット(1898-1967)は、ベルギーの国民的画家で20世紀を代表する芸術家。
シュルレアリスムの巨匠として知られています。
彼の作品は、行動を規定する言葉や時間、重力を飛び越えた独特な世界観を持っており、「シュルレアリスム」という範囲にとどまることなく、その後のアートやデザインにも大きな影響を与えたそうです。

今回は13年振りの大回顧展ということで、約130展以上が展示されていました。
美術学校を卒業後、商業デザイナーとして仕事をしていた頃の初期の作品からはじまり、シュルレアリスムに傾倒し自らの様式を確立、戦争への反発からの変化、終戦後の回帰という彼の人生の流れが良く分かる構成でした。
また、絵に添えられている解説は全てマルグリット自身の言葉から抜粋されたものでした。

印象に残った作品はいくつかありますが・・・

まず、「現実にはありえない不条理な風景を描く」という彼の様式を確立し始めた頃の作品では「旅人」が印象的でした。
夜の海かなと思われる風景の中にライオンや楽器、ソファー等が集まって球体になっているという絵なのですが、不思議な静けさがあって引き込まれる作品でした。

戦時中に描かれた作品では「不思議の国のアリス」が記憶に残りました。
目鼻がある木と雲の上に顔がある果物のようなものが浮かんでいる絵で、とってもインパクトがありました。
戦争中の絵は印象派のような明るい色使いで優しい雰囲気の絵を描いていたらしいのですが、あまり評価はされていないそう。 

戦争が終わってからは以前確立した様式に戻るのですが、その中でも「光の帝国Ⅱ」が記憶に残っています。
マグリット=この作品というぐらいの超有名な絵だと思うのですが、昼と夜が同時に存在する不思議な感じがやっぱり好きだなと思いました♪

あと、全体を通して感じたのはマグリットが描く空と海はとっても魅力的だなということ。
特に青空に雲が浮かぶ絵はどれも空の青さが何とも言えず本当にきれいでした。

シュルレアリスムの作品は、題名や解説を見ても正直いって私の理解できる範疇を超えていて、良く分からないなぁというものが多いです 汗
今回も??な作品が多かったですが、その分からない感じがまた楽しいなとも思いました!
東京でやっていた時に行きたいなと感じていた展覧会でしたが、忙しくて行けなかったので今回京都で観に行けてとっても嬉しかったです。
想像以上に内容が充実しておりマグリットの不思議な世界観が楽しめます。
オススメの展覧会ですよ♪

by Sissy50 | 2015-08-26 18:58 | 美術展

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